浅野氏入城400年記念事業平成29年度歴史講座「江戸時代の広島~浅野家と広島藩~」(後期)第4回「徳川将軍家と広島藩浅野家」が平成30年2月3日に開催されました。
その概要を簡単にご紹介したいと思います。
後期第4回「徳川将軍家と広島藩浅野家―大奥から大名家へのお輿入れ―」
講師:尾道市立大学経済情報学部講師 森本 幾子さん
今回は、近世後期における徳川将軍家と広島藩の関係を、広島藩9代藩主浅野斉粛(なりたか)と徳川11代将軍家斉の二十四女「末姫(すえひめ)」の婚礼を通して紹介し、その正妻降嫁の意味について話をされました。
このように莫大な費用を要したが、将軍家からの正室の降嫁は、所領安堵や幕府・諸大名家との関係強化をもたらした。また、二葉山神社の造営による「太祖神格化」により、斉粛の藩主としての資質や正当性を「饒津大明神」の加護のもとに示すことで、藩政の精神的統一を図ろうとしたものであったのではないかとまとめられた。